安藤建築事務所

家づくりは、
環境づくり・人生づくり・未来づくり
同社の建築を、単なる「家づくり」という言葉で語るのは、もしかすると不適切になるかもしれない。家族の幸せの原点となりうる家と、その周囲に広がる自然環境や地域コミュニティとの関係性。さらには、素材を供給する地球そのものまでを見据える。そういう意味で言うと、家づくりはモノづくりの中でも最大規模の創作活動といっていい。
同社の家づくりは、同時に環境づくりでもある。家は建てて終わりではなく、施主や建築会社だけに関わる問題でもない。一邸を「建てる→暮らす→再生または壊す」という一連のサイクルにおいて、地域社会や周辺景観、地球環境とのより良い関係性を育んでいくスタンスが、同社の根底にあるのだ。
そしてまた、同社を語る上で欠かせないキーワードが、意外にも「小さな家」ということも興味深い。

小さく建てるという大きな考え
ビジネス的な利益を優先すれば「より大きく」「より追加」を顧客に勧めるのが得策かもしれない。ただ、そういった営業方針とは一線を画すのが同社の考え方。必要以上や無駄をそぎ落とす。小さく建てることもまた、同社のテーマなのだ。
建築資材費や人件費、世界的なエネルギー不足などにより、今後も覚悟しなければならなそうな住宅価格の上昇。また、少子高齢化や人口減少などもあり、同社の質の高いスモール建築という提案は、未来のスタンダードになるのかもしれない。
そこはもう、モデルハウスを超えた総合テーマパーク
かほく市大崎には、そんな同社の考え方をシンボリックに伝えるエリアがある。
「小さくても広くて豊かな家づくり」をテーマにしたモデルハウスのほか、キャンプ場やアウトドアショップ、畑、鶏舎をはじめ、「食べる・遊ぶ・泊まる・作る」などをテーマにした施設を整備(取材時<※2022年4月>は完成前)。収穫した野菜を使っての調理や、モデルハウス(大崎モデル)での宿泊体験も可能だ。
「電気や水道に頼りすぎずに、土に触れ、火を焚き、井戸水を沸かす。不便かもしれませんが、そんな豊かな暮らしを見直す場所にしたいですね」とは、安藤代表。生き方、考え方を含めたライフスタイル全般を提案しながら、ヒト・モノ・コトが集まり、動くことで、地域の活性化も担っていきたいとしている。


性能とデザイン、どちらも最善を目指す
性能面でもデザイン面でも、高いレベルを求めるほど、価格も高くなるのは当然だろう。そうはいっても、「高性能だから、無機質な家でも仕方がない」とか、「デザインが優れていれば、寒くてもいい」という妥協はしたくない。
同社では、住宅先進国であるドイツや北欧に匹敵する超高性能と、自然素材やレンガ、ロートアイアンなどチープな代替品ではない本物の素材を活かしたデザインを基本としている。性能もデザインも最大限のパフォーマンスを求めながら、可能な限り現実的な価格で提案することを目指している。
設計や施工、資材や設備の仕入れなど、常に情報収集と勉強を重ね、ノウハウの蓄積を欠かさない企業努力がなければ、実践できない大きなテーマだ。


株式会社安藤建築事務所
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